(独)日本学生支援機構の調査では、日本の大学を卒業している外国人留学生は毎年約3万人います。その約6割の学生が日本での就職を希望しています。しかし残念ながら、できているのが希望者の約半分に過ぎません。
就職できていない理由はいくつかありますが、留学生側には日本独特の就職活動システムを把握できていないという理由があり、一方企業側には社内環境が整備できていない等の理由があります。しかし、もっとも重要な課題は、互いにコミュニケーションが取れるかどうか、チームになじめるかどうかです。
こうした課題をなんとか解消したいと思い、弊社は2010年に日本組織なじみ塾を立ちあげました(下図)。「日本組織なじみ塾」は4段階あり、レベル1には大学時代にアルバイトを通じて日本文化・企業文化を学ぶ実践的なプログラムがあります。それを就活支援モデルとして同年に大学機関に導入をして頂きました。アルバイト先で問題意識を持ち改善を行うことで、日本の組織が求める「問題発見力」「問題解決力」「チームワーク」「コミュニケーション力」を身につけるプログラムです。
なじみ塾の特徴は座学ではなく、協働・実践型のプログラムです。この実践型プログラムを通して、在学時代から日本の企業文化、習慣を身につけ、企業で早期に戦力化できるような人材育成を目指しています。